コラム
美肌効果と健康効果にエラスチンが有効

美肌を作る効果が期待できる成分として、最も有名なものといえばコラーゲンでしょう。
そして現在、コラーゲンと同じくらい美肌を作るために効果的で大切な成分として、注目を集めているのがエラスチンです。
ですが、「エラスチンってあまり聞いたことがないけれど、どんな効果が期待できるの?」と思っている人もいるでしょう。
そこで、今回はエラスチンとは何か、美肌と健康にどのように役立つかなどを詳しく解説します。
目次
エラスチンって何?
エラスチンとは「弾性繊維」とも言い、コラーゲンの繊維を支える役割を担う成分です。
人体では靱帯、動脈、肺、真皮(表皮の下の部分)に含まれています。
コラーゲンが強度を持つタンパク質であるのに対し、エラスチンはしなやかなと弾力性を持っているのが特徴です。
肺や動脈、皮膚に弾力性があり、伸ばしたり押さえたりしてもすぐに元に戻るのはエラスチンのおかげです。
また、体内ではコラーゲン繊維をエラスチン繊維が束ねることで、強くしなやかで弾力性のある組織を作っています。
美肌と健康への効果
エラスチンはコラーゲンと同じように肌に弾力とハリを与える役目を担っています。
また、コラーゲンを束ねて弾力と強さを作り出すので、真皮内部に潤いの元となるヒアルロン酸を留めておく役目も果たしています。
つまり、コラーゲンだけでなくエラスチンも増やすことでハリと弾力があり、瑞々しい肌を作り出す美肌効果が期待できます。
また、エラスチンを増やせばコラーゲンやヒアルロン酸の減少も抑える効果が期待できます。
エラスチンは年齢と共に減少していきますが、エラスチンを常時肌に取り込み続けていれば、年を取っても若々しい肌を保つことができるでしょう。
健康効果では、エラスチンは肺や血管の柔軟性を高める効果があります。
血管が柔軟性を失うと動脈硬化を発症する可能性が高まりますが、血管の柔軟性をいつまでも保つことができれば、高齢になっても血管由来の病気を発症しにくくなります。
血管が健康ならば、血管が酸素や栄養素を運ぶ臓器の健康も保たれます。
また、肺も同様です。
肺は柔軟性のある組織でできており、大きく伸び縮みして空気を吸ったり吐いたりします。
この肺の組織が硬くなると呼吸がしづらくなり、肺線維症という病気を発症する可能性が高まります。
肺が硬化しきってしまうと、もう元の組織には戻りません。
エラスチンは肺の硬化を防ぐ効果も期待されています。
どうしたら増えるの?
コラーゲンは体内で増やすことができますが、エラスチンは体内で作り出すことができません。
体内のエラスチンは胎児~赤ちゃんの頃に生成され、それ以降は減っていく一方です。
加齢に伴い、肌のハリや弾力が失われてしまうのも、血管が硬くなって脆くなるのもエラスチンの減少が原因の1つです。
しかし、エラスチンを増やす方法はあります。
化粧品や食品、サプリメントでエラスチンを体内に取り入れる、美容医療を利用してエラスチンを活性化させる、肌再生医療を受け、エラスチンを作り出す線維芽細胞を直接真皮に注射するなどの方法でエラスチンを体外から体内に取り入れれば、エラスチンを増やすことが可能です。
ただし、どの方法も1回で恒久的な効果を得ることはできません。
定期的に施術を受けたり、摂取することでエラスチンを体内に取り入れ続けることが重要です。
そのため、どの方法が一番自分に合っているか見極めることも大切になります。
サプリメントで摂取するのがおすすめ!
エラスチンが増えた効果をすぐに実感したいのならば、美容医療や肌再生医療が一番効果的と言えます。
しかし、美容医療や肌再生医療を受けるにはそれなりの費用がかかります。
また、体質や健康状態によって医療によるアプローチが受けられないという人もいるでしょう。
エラスチン入りの化粧品も販売されていますが、肌の外側から塗り込むだけでは真皮に届くエラスチンの量に限りがあるというデメリットもあります。
そこで、無理なくエラスチンを摂取し続ける方法としておすすめなのが、サプリメントを利用する方法です。
最近ではエラスチンが手軽に摂取できるサプリメントがたくさん販売されています。
ドラッグストアでも手軽に購入することができ、値段もお手頃です。
また、エラスチンが含まれている化粧品と併用することで、皮膚の外側と身体の内側から同時にアプローチすることもできます。
なお、エラスチンを増やすサポート成分として、タミンA誘導体(レチノール)、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)があります。
これらの成分が主体となっているサプリメントもありますので、エラスチンのサプリメントと一緒に服用するのもおすすめです。